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2015年10月25日

磨崖仏(まがいぶつ)と大谷石地下採掘場跡への旅

内容

9月3日、「千代田区の高齢者は家に引きこもらず、旅に出ることにより脳を活性化させ、認知症や寝たきり老人とならないために」をモットーに年4回、手作りの旅を楽しんでいる『旅脳活ちよだ』の活動に同行しました。

今回は、大谷(おおや)(いし)の歴史を辿る採掘場です。さらに好奇心旺盛な会員の提案で、()崖仏(がいぶつ)で有名な大谷寺(おおやじ)に寄って、古い石仏がある大谷寺本尊千手観音(平安前期で弘法大師作と伝えられている)、壁面に彫刻された鎌倉時代の釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀菩薩など10体の石仏を拝みたいと欲張った企画でした。が、その分、時間が足りず、昼食はにぎり飯に…。初秋を思わせる大谷寺庭内の池のベンチで、涼風が心地よく、都会では味わえない昼食でした。

岩肌が切り立つ大谷景観公園の奇岩群に歓声があがり、全員、十分に堪能したまではよかったのですが10分の予定超過です。そのため急遽、地下採掘場跡の見学を優先としました。長い急な階段を下り、深さ30mに広がる底地に立つと、窟にところどころで光る照明が。「未知なる空間」です。採掘場の気温は12℃。ゆっくり見物したかったのですが、複路の長い階段にひるんで、早めに登り始めました。暗い階段を登っていると、同行ヘルパー3名は、先頭としんがりで安全を確保し、あえぎながら登る会員をサポートしてくれていました。登って飲んだサイダーのおいしかったこと!

バスで宇都宮駅に到着すると、全員、お目当ての一つ「みんみん餃子」へ直行です。帰りは始発電車でした。ゆったり確保した「車中喫茶コーナー」でおしゃべりが弾みました。参加者全員の寄せ書きを回しているうちに、列車は東京駅にすべり込んでいました。天気に恵まれ、旅程シート通りの旅となったようで、脳は確実に活性化したことでしょう。

(文・岡村さち子/写真・廣中美子)

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*ボランティア記者レポートは、ボランティアが活動の現場を取材し作成した記事です。メンバー随時募集中です。