あなたの「はあと」が地域のチカラに変わる!
2011年5月25日

Vol.4 片桐 晃美 さん(手話サークル さくら)

プラスボランティア vol.4

内容

聞こえない人と話をしたい
まだ昭和のころ(笑)、空港で偶然、手を動かしているグループを見かけたのが「手話を始めるきっかけ」です。そのグループの方々がとても楽しそうに見え、うらやましそうに見ている私に、その中の一人が「言葉の代わりに手を動かしている」という事を教えてくださいました。その方は手話通訳者でした。
そのころは、手話はもちろん耳の聞こえない方とお会いした事もありませんでしたので、こういう世界があることに驚いたとともに「耳の聞こえない方とお話したい!」と思いました。
とにかく「手話」を学ぼうとしたのですが、その頃は講座もなく、図書館などで「聴覚障がい者」についての本を借り、障がい全般の知識を学ぶことしか出来ませんでした。そのうち、千代田区社会福祉協議会(以下 社協)で「手話入門講座」の募集が始まり、「やっと学ぶ場ができた」と喜び勇んで申込みましたが、大変な人気で、落選・・・。それでも何とか入れないかと、講座が始まって三ヶ月経ったころ、事務局に電話。「聴講生としてなら」とようやく学ぶチャンスを得ました。
そこからは、社協の手話講座、三田で開かれている東京都主催の手話講習会、カルチャーセンターの講座などに通い、今にいたります。また、社協の手話講座の有志で自主的な勉強を1年間続け、「手話サークルさくら」ができました。

手話泥棒にならないで
東京都の講座に通っていた時、聴覚障がいの学生さんが「皆さんは手話泥棒にならないでください。健常者は手話をいつでも辞められますが、自分たちは死ぬまで辞められません。健常者のみなさんには、ぜひ続けて欲しい。」とおっしゃっていました。その言葉がずっと忘れられず、また、その言葉のお陰で、何十年も「手話」を続けられているのだと思います。

「ありがとう」に「ありがとう」×10でお返したい!
私にとって、「ボランティア活動」は元気の源です。私の行動に「ありがとう」と言われると、とても嬉しく、私も感謝してくれた事に「ありがとう」の10倍をお返ししたいのです。ボランティア活動を通して、出会えた方々へ感謝の気持ちは伝えきれないほどです。

■■■■■団体紹介■■■■■
手話サークルさくらは、障がいを持つ方々と思いやりのあるコミュニケーションを心がけながら手話の勉強をしています。子ども達に簡単な手話を教えたり、地域のボランティア活動にも積極的に参加しています。

■■■ボランティア情報■■■
・活動日時:毎週火曜日
13時30分~15時30分
・活動場所:ちよだボランティアセンター
・入会条件:千代田区内で活動できる方。
・会 費:1,000円/月
まずは、見学からどうぞ!
お申し込みは、ちよだボランティアセンターへ

かたぎり・てるみさん
神田に嫁して40数年在住。千代田区社会福祉協議会ボランティアコーナーでボランティア登録をしたことがきっかけで、ボランティア活動を始める。自分でできるボランティアは何でも行い、多彩なボランティア活動を実践している。ボランティア活動の傍ら、手話を学ぶ。現在は「手話サークルさくら」での活動の他、趣味の油絵も手話同様研鑽を積まれている。