『プチ薬膳』（情報マガジン　Vol.292　2009年3月号より)

立春を過ぎましたが、まだ寒さが身にしみますね。
巷では風邪やインフルエンザが流行中しており、いつ自分にうつるのかと、ヒヤヒヤしながら満員電車に乗っている方も多いのではないでしょうか。
そんな時、私の風邪予防対策は手洗いとウガイ。そしてプチ薬膳です。単に薬嫌い、というのもあります。しかしそれよりも、食べることが好きなこと。そして、なるべく口にするものは自然なものがよいと思っているからです。
薬膳には「五味五性(せい)の調和」という考え方があります。これは、季節とそれに応じて体に表れる状態に適した食べ方をして病気を防ぎ、体本来の力を取り戻そうという考え方です。
たとえば、二月～四月は春の季節。草木が生長し始める春は、私たちの体も活発に新陳代謝を始めるとき。そのコントロールに、大切な働きをしてくれるのが肝臓です。そして肝機能を高めるには、酢、レモン、ヨーグルト、リンゴ、梅肉、チーズといった酸味のあるものを食べるといいそうです。
そうは言っても、毎日、厳密に食事を考えるのは大変です。気が向いた時に自分流に摂り入れる程度でもよいと思います。ほら、自分の体に耳を向けると聞こえてきませんか？「今日はやたらと果物が食べたい！」「パワーが出ないから、赤身の肉を食べたい！」などと。今、体が何を欲しているのか耳を澄まし、旬のものを楽しみながら、私はプチ薬膳を楽しんでいます。
そのおかげか、ほとんど風邪を引くことはありません。まずは気軽に、自分ができるところから。
あれ？どこかで聞いたことのあるセリフですね（笑）。（たいら／ボラセンジャー・ピーチ／FEBRUARY.4.2009）

◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
　Vol.292　2009年3月号(2009/2/25発行)より

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