『~キャサリン訪問記~』(情報マガジン Vol.255 2006年2月号より)
12月19日、午前中にボランティアセンターへ一本の電話がなりました。「今日一日ボランティアがしたい、外国人の方です。」という内容で、東京ステーションコンシェルジェからでした。初めての相談に戸惑いながらも、西神田高齢者在宅サービスセンターへ確認し、受入れることになりました。
ボランティアセンターに来た方は、ニュージーランドから来たキャサリンという名の女性で、とても明るく元気な人でした。日本語もペラペラでボランティアができることをとても喜んでいました。
キャサリンさんは、その日一日、デイサービスの活動に入り、高齢者の方たちとお話をし、バスのお見送りまでしていきました。利用者の中には、英語が話せる方もいて、まわりはびっくり!キャサリンさんもとてもうれしかったようで、「楽しかった、楽しかった」と興奮していました。活動後、キャサリンさんは夜行バスで富山へ行くということで、少しの間お茶とボランティア手作りのおはぎを食べながら、ニュージーランドのボランティアについて話をしました。
「ニュージーランドでは、募金活動などがポピュラー(街頭の他、電話でも)。また、教会へ行けば何らかの活動がある。それと、日本は家族内で介護を行うが、ニュージーランドではそうしない。社会福祉サービスがしっかりしているから。私は日本でヒッチハイクもしてきたが、みんなとても親切だった。日本人は、時間はないけどお金は持っている。けれど、ボランティア活動をあまりしていないのは、とても不思議。」
日本の友人に会いに来て、余った時間を観光や買い物ではなく、ボランティア活動に充てた彼女の行動は、まさに日本人との大きな違いだなぁ、とあらためて感じました。(January 5, 2006)◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
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