ハッピーな気持ちをたくさん持つこと

　毎日通勤する駅に「縁起悪いもありがたし」という看板があります。「縁起を担ぐ」という言葉がありますが、良いことも悪いことも含めて縁起というのだそうです。縁起を担いでいるときは、良いこと一緒に悪いこともついてくるのですね。確かに、世の中良いことばかりでは、本当に「良いこと」のありがたさがわかりません。悪いことがあってこそ、良いことがあると思うことができます。

　毎日笑顔でハッピーな気持ちでいられることは、とても充実していることだと思います。しかし、縁起にもあるように毎日が良いことばかりではありません。多くの人がそうであるように、私もマイナスな気持ちに対してエネルギーを多くは使いたくはありません。「喜怒哀楽」でいうところの、特に「怒」の部分でしょうか。私が以前勤めていた会社のモットーに「少憤多笑」という言葉がありました。まさしく嬉しかったり楽しかったりすることは多く、憤ることは少なくという主旨ですね。どんな人にも悪い出来事があって、憤りを感じることがあろうとも、それを良いことへの転換期と思える発想や、憤りを早く昇華する術を覚えれば、楽しいと思えることが増えてくる。つまり笑顔が多くなるのではないでしょうか。

　今年もあと１ヶ月ちょっとになりました。仕事に追われる年末や、年末年始を楽しみにしている方。いろいろいらっしゃると思いますが、私は「小さな幸せを、大きな喜び」に変えてハッピーな気持ちをたくさん持って過ごしていきたいと思っています。

（ボランティアセンター　小川）