「ちよだのかがやきボランティア」インタビュー+α★角間 智恵美さんさん
–健康は最大の家族愛-
vol.3 ボディメイクトレーナー 角間 智恵美さん
動画サイトYouTubeで『美化tube』を発信し、美容体操系YouTuberとして活動している角間さん。現在、区内の高齢者施設でもボディメイクトレーナーの資格を活かし、オンラインだけでなくリアルでも活躍しています。
今回は、健康のこと、YouTubeのこと、ボランティア活動のきっかけ、やりがい…などなど語っていただきました!
<角間さんおすすめ動画>
痩せBODYは骨盤から‼︎楽しい3分エクササイズ☆★☆視聴回数2万回突破☆★☆
■ボディメイクトレーナーの原点は…?
2018年の暮れに肩の手術をした後、腕を1ミリもあげることができないという状態で3ヶ月ぐらい過ごしている間に、コロナ禍でリハビリの施設が全部閉鎖してしまいました。そこで、家でもできる運動をと考えて、ボディメイクトレーナーの資格の勉強をしつつ毎日実践をしていたら具合が良くなっていきました。その頃ちょうど友人から「何もすることないから痩せたいなって」言われたので、資格を活かしたい気持ちもあり、リハビリの運動から痩せるための運動を考えていきました。YouTubeでオンラインのレッスン動画が流行っていたので、オンライン動画としてアップすることに決めました。
私の周りの人たちが40代後半から50代なので、その年代に合った運動内容で1回30分で完結できる運動のコースを作って、それをほぼ毎日のように”無料でやりたい人は何時にZoomに接続してください”といった形で始めて、それが3年続きました。
これほど長い間続けられたモチベーションは、参加してくれたみんなが「体の調子が良くなった」「更年期症状みたいなのも少し和らいできた」って言ってくれたことです。周りの人たちが続けるから自分もやめられなくなったっていうのもあるし、自分のためにもなりますしね。
■もっと知りたい美化tube
動画の制作期間は、撮影と編集含めて、頑張ったら1週間ぐらいで完成します。まずはどんなのを作ろうかなって企画を考えて、例えば骨盤矯正だったらYouTubeで検索して、似たような体操をやっている人がいるかどうかを確認し、サムネイルを作ります。その後、体操のメニューを決めて撮影と編集をする感じです。これがすごく労力が必要なんですよ。なので、YouTubeで動画配信している人をものすごく尊敬します。
動画の制作は大変なのですが、「今始めていることは何一つやめないっ」て自分に言い聞かせています。絶対にやめなければ失敗にはならないんで、見られていなかろうがなんだろうが、とにかく止めない。漢方薬と一緒で後でジワジワ効いてくるものだと思っています。
映像の見せ方や字幕の入れ方などは他の方のYouTubeを参考にしています、あとはYouTubeで動画をアップロードしていますよっていう友達ができてくるんですよ。その人たちと、動画ってどうやって作るのかと、オンラインでZoom会とかやって教えてもらったりしています。
今まで出た動画で一番バズった(人気を得た)のは「痩せBODYは骨盤から‼︎楽しい3分エクササイズ」という動画です。韓国の世界的男性アイドルグループの曲を取り入れてみましたが、やっぱりこのグループはすごい!最初は曲とかも全くわからなかったんですけど、この歌はすごい人気なんだなって思って。ずっと一日中聞いてここの部分を4回、これは8回ってやっているうちに、だんだん何かグループの他の映像も見てみようってなったら、可愛くなってきて、名前と顔が一致してきたぞみたいな。なのでとっても楽しいです。韓国ドラマも泣かせに来る内容が多く、思わずはまってしまいます。
一人息子は残念ながら私の動画に興味がないようですが、その友達から「YouTubeのチャンネル登録している」とかお前の母ちゃん筋肉でバキバキだなっていつも言われています。あとはつい最近、20年以上ぶりにお友達から連絡があって、たまたま筋トレのYouTubeを見ていたら私が出てきて連絡したきたこともあったんですよ。こんなことあるんだなと。やっていて良かったと思います。
■運動を続ける=家族に対する愛情!
私は現在50代なかばなのですが、周りの友人・知人が親の介護のために月に1回のランチにも来られなくなったという現状を目のあたりにして「果たして自分は介護されない人間でいられるのだろうか…」と思いました。
息子や主人に迷惑をかけないためには健康でいることが一番なんだよねって。お金を残したりすることじゃなくて、介護させないような人間にならなくちゃ、と思いました。運動を続けることが、家族に対する一番の愛情なんじゃないかなって実感しています。
■えっ!?デイサービスってこんなに楽しいの
ちよだボランティアセンターとの出会いは、千代田区社会福祉協議会の『認知症サポーター養成講座』がきっかけです。
とにかく介護されたくない一心から、今度は認知症をどうにか予防しなければ…と勉強しようと思ったことと、認知症の方に対して何かしらの対応方法を学ぶというよりは、認知症の方を介護している友人たちに「大変だね」っていうひと言だけじゃなくて、こういうところが大変だからお話聞いてあげようとかそういう気持ちになれるかなと思って参加を決めました。
講座の中で、他の参加者からボランティアで筋トレを教えているっていう話を聞いて、それがとても興味深かったことと、私の話を聞いたボランティアセンター職員に活動を勧められたので、個人ボランティアとして登録しました。
今(2023年7月時点)、岩本町ほほえみプラザのデイサービスで活動中です。利用者さん向けの午後のプログラムで月に2回・1時間ちょっと手足を動かしたり、血流やリンパを流すといった軽い運動を教えています。簡単な脳トレもしながら、少しきついかなってところで終わるようにしたり、「なんか今日は両手がちょっと上げづらい人が多いなと」思ったら片手でできるような運動を考えたり。ただやっぱり椅子に座った状態なので、靴も脱がないでやっていますね。座った状態でも下半身も動かせるように脚をそのままあげたりとか、工夫してやるのがすごく楽しいです。
実は月2回と言っても、決まった曜日ではなくてランダムに実施しています。それでも、いつも来てくれる方が何人かいて、今日も元気だなって特に気にかけるようになっています。
ほほえみプラザの職員さんは明るい方が多くてびっくりしました。バラエティー番組にでてくる感じです。利用者さんへの声かけ方もすごく上手なんですよ。これまでは正直、高齢者施設に良い印象を持っていませんでした。周りの介護している人たちの話とか聞いていると「デイサービスに行ったら最後だよね」みたいな感じで、やっぱり家に帰りたい、知らない人とバスに乗りたくないって親が言っていたりとか、割とマイナスイメージばっかりだったんですよ。それが、実際に活動したら「デイサービスに入るにはどうしたらいいですか」と聞いちゃうくらいになりました。友達にも「デイサービスは楽しいから1回行ってごらん」って言っています。学校卒業したらもうあんな楽しいことないと思っていたのに、もっとすごく楽しい世界がここにあったんだと感じました。
■角間さんにとっての”ボランティア”
なんでこの活動をボランティアとしてやっているのかと言うと、お金というより「”つのまちゃん”来てから私、ちょっと指先強くなったよ」という言葉や、みなさんが元気に笑っていたり、この前より足の動きが良くなってきたなっていう”対価”が欲しいからだと思います。私の運動で体の調子が良くなったと言われるのが本当にうれしい。なので、私にとったら無料でも何でもないんです。もし対価を得るんだったら、運動を収録したDVDを作って「これ買ってください」っていう方向で稼ぎたいっていうんじゃないでしょうか。だから、YouTubeもコミュニティを大事にしたいって考えです。やっとそういう事を考えられる年齢になったんだなって思いました。
先日、万世橋で行われている介護予防サロンに講師として訪れたことがあるのですが、メンバーさんが高齢ってことを感じませんでした。ただ元気なだけじゃなくて、やりがいを持った人が多い。80歳を超えたら体型やダイエットを気にしないのかなと普通に思っていたのですが、メンバーさんを見ても「あと2キロ痩せたいのよね」とか、下の年代とも変わらない悩みがまだ続くんだなと思って、ファッションからご自身の体型まで話題が豊富で、お年を召しても心は全然変わらない、乙女というか、こういうすごい人たちがいるんだなと思って。
美と健康には終わりがない、例えば、結婚とか、恋愛とかは無くなるかもしれないけど、健康だけはなくならないんだなと実感しました。
そういうやり取りを見て、90代になってもYouTubeで教えられるような人になる目標ができました。ちょっとあの人95歳みたいよっていう、すごく若いよねっていう話を耳にすることができれば嬉しいです。
【ボラセン職員の目からウロコ!?動画ピックアップ!】
日常生活に取り入れるだけの美容運動♪
お風呂でシャワーを浴びて猫背解消 など