The Volunteers
先日、あるテレビ番組で「ジョン・フィリップ・スーザ」の特集をしていました。ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa, 1854年11月6日~1932年3月6日)はアメリカの作曲家で、私が大好きな作曲家の1人です。数多くのマーチ(行進曲)を作曲し、「マーチ王」とも呼ばれています。「星条旗よ永遠なれ」を作った作曲家、というとわかりやすいかもしれません。スーザの曲は「耳にしたことがない人はいない」といっても過言ではないぐらい、様々なところで演奏されています。
また、マーチングバンドなどでひときわ目を引く大きな最低音の金管楽器「スーザフォン」(マーチング用チューバ)も発明した低音楽器の神(?)でもあります(私がそう思っているだけかも)。マーチといえば吹奏楽!ブイログ愛読者様には「もうしつこいよ」と言われそうですが、我が家は家族揃って吹奏楽経験者で、私はコントラバス、夫は打楽器とチューバ、現役の娘はチューバとコントラバスを演奏しているもので、もうこの番組視聴中は3人で大騒ぎでした。この番組はリクエストアンコールの再放送でしたが、1回目も見てこの再放送も視聴。初回放送に比べて今度は細かく見ていたのですが、その時に映しだされた資料映像の楽譜スコア中に「The Volunteers」という曲を見つけてびっくり!
「え!ボランティアと名のつくマーチなんてあったんだ!!」
スーザファンだと言いながら、不覚にもこの曲は知りませんでした。この曲を知ってから、音源で曲を聴いたり、作曲の背景をいろいろと調べてみたりしましたが、「The Volunteers(日本語訳:ヴォランティアたち)1918年作曲」と作品一覧に記載されているだけのものが多く、どのような意味が込められた曲なのかはっきりと知ることができませんでした。作曲された1918年は第一次大戦末期と時期が時期で、今でいう平和的な「ボランティア」を意味していないような気もしますが(1つだけ見つけたアメリカの文献[World Military Bands]にも「Written for recruiting drives in World War 1.」と書かれていたので)、自分が好きなスーザの曲の中に、字面だけですが「The Volunteers」という曲があったということがなんだか嬉しく、またこの曲に出会えたのも何かの縁なのかもしれません。英語が好きな娘とも、この曲名について語り合ったのですが、娘は「もともとVolunteerは志願するという意味だし、自ら動く意味だからいいんじゃない?私もこの曲好きだよ!」と言われ、100年近い時を超えた今、聴いてみたら良い曲だったということもあり、単純にこの曲を楽しむことにしました。尚、この曲はYouTubeで「Sousa The Volunteers」で検索すると聴くことができます。
で、結局今回は何が言いたいかというと、「アンテナを貼っていると情報が入ってくる」ということです。以前、ぼーっと番組を見ていた時には見つけられなかった「The Volunteers」という曲、「ボランティア」に対してアンテナを貼りまくっている今だからこそ、キャッチできた情報でした。またそれをきっかけにいろいろと調べてみたり、動いて見たりと世界が広がっていく楽しみもありますね。
「The Volunteers」・・・この曲について、もし詳しくご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!(かわばた)