『被災者本位はボランティアだけでない』(情報マガジン Vol.275 2007年10月号より)
先月夏休みを利用して、新潟県中越沖地震で被災した柏崎に行き、1日ボランティア活動をしてきました。活動は、午前・午後1件ずつ家の片付けの手伝いをしてきました。
午前の活動先は、危険が伴う恐れがあるということで、私を含む6名のボランティアに現地のボランティアセンターの職員が同行しました。センターの職員が依頼者に活動内容を確認している中で、依頼者から壊れた家屋から出た鉄や木の処理の仕方について質問が出ました。それに対して、職員は決まった大きさ以内にコンパクトにすれば回収してくれるが、詳細は自身で調べるよう伝えていました。
被災者と接する中で、ボランティア以外の相談も出てくると思います。そんな時、ボランティアセンターの職員は、「ボランティアとは関係ないから」と言って断るのではなく、広く被災者支援の立場に立ち、関係機関・団体につなぐ、既存の支援では対応できない場合は新たな方法を開発するといった対応が求められると思います。
活動の前に配られた「ボランティアセンターかわら版」に、活動に当たっての3原則の1つとして「被災者本位」と書いてありました(他の2原則は「地元主体」「ムリをしない」)。今回のボランティア活動を通じて、「被災者本位」は、ボランティアだけでなく、ボランティアセンターの職員の原則でもあるということを肝に銘じました。(いとう/September 11 , 2007)◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
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